風疹ワクチン予防接種
風疹ワクチン予防接種
風疹とは
風疹は風疹ウイルスによる感染症の一種で、おもな症状は、発熱と同時に全身に現われる発疹です。
風疹は感染力が強く、感染した人の咳やくしゃみから飛び散った風疹ウイルスが体内に入り込むことで感染します。
風疹に対して免疫をもっていれば風疹を感染しても発症することはありません。
しかし、風疹に対して免疫がない場合、または充分な免疫がない場合は風疹を発症する可能性があります。
また風疹を発症しなくとも、感染することで知らないうちに周りにうつしていることもあります。
風疹は、子供の病気と思われがちですが、最近日本では大人の発症が話題になるほど増えています。
その割合は実に9割近くをも占めており、大人の発症は、高熱が出たり、発疹やが長引くなど、重症化することもあります。
さらに、妊娠初期の妊婦に風疹ウイルスが感染すると、胎児にまで悪い影響を及ぼしてしまう可能性が高く注意が必要です。
風疹の主な症状
- 発疹く
- 高熱く
- 咳
- リンパの腫れ
- 目の充血
- 間接痛
麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘ワクチン接種フローチャート
抗体価の考え方
疾患名 | 抗体価陰性 | 抗体価陽性 (基準を満たさない) |
抗体価陽性 (基準を満たす) |
麻疹 | EIA法(IgG):陰性 あるいはPA法:<1:16 あるいは中和法:<1:4 |
EIA法(IgG):(±)~16.0 あるいはPA法:<1:16,32,64,128 あるいは中和法:1:4 |
EIA法(IgG):16.0以上 あるいはPA法:1:256以上 あるいは中和法:1:8以上 |
風疹 | HI法:<1:8 あるいはEAI法(IgG):<陰性 |
HI法:<1:8,16 あるいはEAI法(IgG):(±)~8.0 |
HI法:<1:32以上 あるいはEAI法(IgG):8.0以上 |
水痘 | EAI法(IgG):<2.0※ あるいはIAHA法:<1:2※ あるいは中和法:<1:2※ |
EAI法(IgG):<2.0~4.0※ あるいはIAHA法:1:2※ あるいは中和法:1:2※ |
EAI法(IgG):4.0以上※ あるいはIAHA法:1:4以上※ あるいは中和法:1:4以上※ あるいは水痘抗原皮内テストで 陰性(5mm以上) |
流行性 耳下腺炎 |
EIA法(IgG):陰性 | たEIA法(IgG):(±) | EIA法(IgG):陽性 |
(4疾患とも補体結合反応(CF法)では測定しないこと)
(麻疹と流行性耳下腺炎は赤血球凝集抑制法(HI法)では測定しないこと)
(※ 水痘については、平成25年度厚生労働科学研修費補助金新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業
「ワクチン戦略による麻疹および先天性風疹症候群の排除、およびワクチンで予防可能疾患の疫学並びにワクチン
の有効性を関する基礎的臨床的研究(研究代表者:大石和徳)」庵原分担報告書より引用し、改定した。)
妊娠中の女性の感染
妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんに「先天性風疹症候群」(難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害)を起こすことがあります。
その確率は妊娠初期に感染するほど高く妊娠3か月で18%、2か月で35%、1か月で50%以上と言われています。
生まれてくる赤ちゃんを守る為には、風疹が広がらないよう自薦に予防接種を受けることが重要なのです。
風疹ワクチンの対象者
日本では、風疹ワクチンは定期予防接種に指定されています。
定期予防接種の対象年齢は1歳~7歳半(生後12ヵ月~90ヵ月未満)で、2回の接種が必要です。
対象年齢のうちに定期予防接種をおすすめしておりますが、成人になってからも任意で予防接種が受けられます。
項目 | 接種内容 |
---|---|
接種方法 | 初回接種(0.5ml) |
接種回数 | 1回または2回(0、4~8週間) |
風疹ワクチン予防接種の価格
項目 | 回数 | 価格(税抜) |
---|---|---|
風疹ワクチン予防接種 | 1回 | 価格未定 |
風疹ワクチンの注意事項
- 注意.1
- 妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性のワクチン接種はできません。
- 注意.2
- 女性はワクチン接種後の2ヶ月間は妊娠を避けるように注意が必要です。
本日は休診日です。